福井県越前市にある、月光寺を紹介します。
本堂に入るとすぐに、つややかな美しい銅製の大仏が鎮座しています。
蓮台から登頂まで約5.5m、おだやかな顔つきの仏様です。
天保年間(1830~44)に起こった大飢饉で餓死した人たちを供養するために、
弘化4年(1847)に建立されたもの。大仏の中から先祖の供養名を書いた石が
500個くらい見つかったといいます。江戸時代、この辺りは武生の町はずれにあたり、
旅に出るものはここで別れを惜しんだといいます。
引接寺の末寺の尼寺で、武生の三十三観音の3番札所でもあります。
毎年7月と12月の第1日曜日に大仏様の掃除が行われています。
妙法寺町の光林寺檀家『平盛会』は、毎年7月に参加を行っており、
今年で7回目になると思います。今年度は、9名参加頂きました。
なぜ月光寺のお掃除に参加するようになったかと言いますと、
月光寺は、現光林寺住職のふるさとであり、当町に来られることが決まり
それがきっかけで毎年参加を行っています。
朝6時30分に光林寺に集合し、月光寺迄1時間45分(途中休憩し)、
8時30分からおそうじ開始、蓮台から登頂まで約5.5mすべてを水拭きし、
最後に、お顔を新しい布でお湯拭き、おそうじ完了、いえいえ、周りの仏像
などなども、水拭きし、最後にすべてを大仏様の周りに納めてお掃除終了です。
その後、お性根を入れられ、お勤めを行い、11時30分にすべてが完了です。
全員で(約40名)昼食【昼食は、そうめん・おにぎり・お稲荷さん:夏の決まりメニュー】
お腹も膨れ、月光寺の前の魚屋さんで「焼きサバ」を購入に、
12時45分、月光寺の皆さんに見送られて、帰路につきました。
お掃除後の大仏様は、1年で一番お美しい姿です。